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厨房思案 第八話

「先人達の遺産」

先日観た映画で「3丁目の夕日」というのがあってとても懐かしくて、 ちょうど僕の生まれた時代(昭和30年生まれ)背景で、 東京タワーの建築や、路面電車、町並みなどが記憶の中によみがえってきた。

自動車修理会社のご主人の気質などは当時としてはめずらしくなく、 気が短くて、いつでもどこでも雷が落ちるくらい怒鳴るし、怖い。 しかし、そのなんというか優しい人情のある「おやじさん」のような人は、”ちゃぶ台をひっくり返す時代”のスタイルだったと思い出した。
東京タワーが完成した年(昭和33年)から少しして、祖父が僕と弟を連れて東京タワーに登ったときなどは、 感激してお昼に何を食べたかどうしても思い出せない。

そんなことを考えているうちに、ずいぶんと変わってしまった東京の町が、 通勤途中で見るビルディングや町並みが、食べ物なんぞもそういえば変わったなぁと感じさせる。

変わらないのは、いつも行く食堂だ。
オムライスを食べる時なのだが、 よくよく考えてみるとオムライスに限らず、カレーライスとかコロッケなど、あの時代にあったし今も現役である。 寿司、すきやき、うなぎ、てんぷら、ハムサンドやコーヒー牛乳、中華ソバなど、数え上げれとキリがない程、今も現役のメニューがある。

うん。「焼肉」もそうなのである。

これからのメニューというか、 食文化は実は我々の先輩達が考え出した「時代に流されることのない創作メニュー」であったということに気づく。

江戸時代にすでに握ったメシの上にネタを乗せて食べる寿司なんぞは、 ファーストフードだったかもしれないほど創作的であるし、 トマトソースやケチャップで炒めたご飯の上に卵焼きを上手に乗せてオムライス。 誰が考案したのかすばらしいこの1品。 焼肉に至っては、牛や豚のモツやホルモンをタレと薬味で味付けをし、それを七輪で焼いて食べるホルモン屋さんから、 牛肉をタレでもんで炭で焼くパフォーマンスもロングランの創作文化であると思っている。

変わりゆく時代の流れに、 オムライスやコロッケ、焼肉を食べる時、 変わらぬこの偉大な先人達の残した「おおいなる遺産」が今も若い人達に受け継がれいることに少し安堵している。

そうそう、変わらぬもの(?)がもうひとつあった。

「東京タワー」も健在である。


                                      …… つづく ……
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